浮気調査の可能性

アメリカのある心理学者によると、恋人同士はお互いの″物理的な距離″が近ければ近いほど結婚する可能性が高くなり、離れていれば離れているほど結婚の確率は急激に薄れることが分かった、という。一方、アメリカの文化人類学者が提唱した「パーソナルースペース(他人に近づかれると嫌な、その人のテリトリー)」は、常に一定ではない。
「相手との親しさに応じて許される適正な距離がある」との理論だ。さほど親しくない男女の間でもギリギリ許される「個体距離(相手の表情が読み取れる空間)」は、45〜120センチ。
このうち相手を捕まえられる距離、「近接相(〜75センチ)」は通常、恋人や伴侶以外の異性が入ってくると、違和感を感じる距離だ。ただし、ふだん職場などでこの距離にいることを義務付けられた男女は、徐々に違和感を感じにくくなり、それによって心を許す場合もあるはず。
このことから、「(行き過ぎさえなければ)男女は、お互いの″体″の距離が縮まるほど″心″の距離も縮まる」と考える学者も多いのだ。見知らぬ相手との運命的な出会いは、確かにスリリングな大恋愛を予感させる。

うまく出会って恋におちれば、ドーパミンが大量に放出され、PEAの分泌も増え、心にトキメキがもたらされる。男性なら初期段階で、テストステロンの値も上昇する。
さらに遠距離恋愛や不倫など、二人の間に障害があれば、男性は衝動的な肉食系のバーニング恋愛に身を投じられるだろう。でもそれがいかに長続きしないかは、ここまで見てきたとおりだ。
摂氏100度を超える大恋愛は、せいぜいもって3年。男性のテストステロンは、なんと付き合い始めてたった半年で減少傾向に向かう。
だからこそ運命の大恋愛は、平均で4・1年も待たねばならない「恋愛結婚」には至りにくいのかもしれない。だとすれば、運命の出会いを求めてわざわざ遠くまで″遠征″するのは、必ずしも得策ではない。
結果的には、徒労に終わる可能性も高いのだから……。「いい出会い」は意外な場所に現実派の女性とロマンチストな男性、結婚(離婚)がいかに時代によって形を変えてきたか、また経済状況に翻弄されてきたかを見てきた。
最初から「大恋愛と結婚とは別」と割り切って、婚活に励むのもよいではないか、とも述べた。

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